【ワシントン=加納宏幸】米大統領選の共和党候補で不動産王のドナルド・トランプ氏(70)が、訪問先の西部ネバダ州で地元テレビ局のインタビューに応じ、中国が同氏のホテル事業を妨害した場合には、国交を「断絶」する可能性があると述べたことが、6日分かった。仮定の質問に答えたものだが、9日の第2回大統領候補討論会で話題となりそうだ。
テレビ局の記者から5日、トランプ氏がラスベガスで営む高級ホテルに泊まる中国人の旅行を制限した場合にどうするかを聞かれ、トランプ氏は「中国がそんなことをすれば、われわれは中国との関係を断絶する。中国はたちまち破算だ」と答えた。
これに対し、民主党副大統領候補のケーン上院議員は、6日の演説で「自らの損益を米国の損益に優先させる人物は大統領にふさわしくない」と批判した。