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「竜じい」の愛称で親しまれた吉本新喜劇の俳優、井上竜夫(いのうえ・たつお、本名・井上龍男=いのうえ・たつお)さんが5日午前4時20分、高度肺気腫のため、兵庫県西宮市内の病院で死去した。74歳。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻、美重子(みえこ)さん。
兵庫県尼崎市出身。昭和34(1959)年、松竹新喜劇で活躍していた喜劇役者の曽我廼家五郎八(そがのや・ごろはち)に入門。新春座研究所などを経て、吉本新喜劇に入団した。
46年には、谷しげると漫才コンビを結成。その後、結核のため約2年間、入院生活を余儀なくされたが、50(1975)年に新喜劇へ復帰。当時から年寄り役が多く、登場する際の「おじゃましまんにゃわ」、会話の途中に居眠りして頭を叩かれ、「さんずの川が〜」とさまようなどのギャグで人気に。新喜劇の名脇役として活躍した。
最近は体調不良のため、舞台出演を見合わせることが多かったが、昨年12月のイベント「吉本新喜劇祭り! 2015」では、ファンの前に姿を見せていた。