参院予算委詳報

蓮舫氏「逃げないで」「恥ずかしくないですか」「気持ちいいぐらいまでの変節」と安倍首相や稲田朋美防衛相を猛口撃

参院予算委員会で質問に立つ民進党の蓮舫代表=5日午前、国会・参院第1委員会室(斎藤良雄撮影)
参院予算委員会で質問に立つ民進党の蓮舫代表=5日午前、国会・参院第1委員会室(斎藤良雄撮影)

 5日午前の参院予算委員会で、本会議に続いて民進党の蓮舫代表が質問に立ち、安倍晋三首相と衆院解散時期などをめぐって議論を交わした。蓮舫氏は年末に向けての日露交渉前進を念頭に「外交問題を争点にする解散総選挙には違和感がある」と指摘。安倍首相は「解散については現在、全く考えていない」「そのときそのときに適切に判断したい」と述べた。首相と蓮舫氏との主なやりとりの詳報は以下の通り。

蓮舫氏「おはようございます。民進党の蓮舫です。総理、今日はまず、北方領土についてお伺いします。総理は先月、ロシア主催のフォーラムでの講演で、『この異常な事態に終止符を打つ』と発言されました。戦後70年間、平和条約が締結されていない異常な事態を打開したいというその強い姿勢は評価をするし、政府としてぜひ、頑張っていただきたいと思いますが、1点確認させてください。4島の帰属問題を解決することは平和条約締結の必須条件であるというこれまでの政府の方針は守られますか」

岸田文雄外相「まず、北方領土はわが国固有の領土であるということ、これは全く変わりはありません。その上で、わが国の方針、総理からお答えさせていただきましたように、4島の帰属の問題を解決して、平和条約を締結する。こうした方針であります。よって、わが国としましては北方4島、これは日本の固有の領土であるという立場に立って、北方4島の日本への帰属を求めていく、こうした方針であるということであります」

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