門田隆将の新聞に喝!

新聞は蓮舫代表の二重国籍問題を正確に報じたか? 重要なファクト隠し論点をすり替えた「朝日」「毎日」 

 「そうです。父は台湾で、私は二重国籍なんです」(週刊現代 5年2月6日号)

 「在日の中国国籍の者としてアジアからの視点にこだわりたい」(朝日 5年3月16日付夕刊)

 「だから自分の国籍は台湾なんですが、父のいた大陸というものを一度この目で見てみたい、言葉を覚えたいと考えていました」(「CREA」 9年2月号)

 …等々、かつて、蓮舫氏は、二重国籍を隠すことはなく、堂々とこれを表明していた。つまり、蓮舫氏は、「うっかり手続きを怠っていた」のではなく二重国籍を認識し、その上で国会議員となり、閣僚となっていた。そして今回の告発がなければ、二重国籍のまま自衛隊の最高指揮官であり、外交責任者たる「総理」を目指す野党第一党党首となっていたのである。問題の核心は、ここにある。

 では、新聞はこれをどう伝えただろうか。この核心をきちんと報じていたのは、読売と産経2紙だけで、ほかはこれらの重要なファクトを隠した上で、〈「純粋な日本人」であることは、それほど大切なのだろうか?〉(朝日 9月25日付)〈根底には純血主義や排外主義、民族差別意識があると感じる〉(毎日 同21日付)といった具合に論点はすり替えられた。

会員限定記事会員サービス詳細