ゆうゆうLife 向き合って

くも膜下出血乗り越えて… デビュー60周年記念シングルはがんで亡くした夫の形見 「これなら泣かずに歌える」と夫の分まで生きる決意 歌手・大津美子さん(78)

 最初に詞をいただいたとき、主人のイメージがリアルに浮かんできて歌えませんでした。何度も東さんと話し合いを重ね、「これなら泣かずに歌える」という内容に詞を変えてもらい、レコーディングに臨みました。

 私が倒れたとき、もし夫がいなかったら、この歌はなかったかもしれません。病気を乗り越え、夫を失った今だからこそ、命のありがたみと歌える喜びを強く感じられるような気がします。夫の分まで長生きして歌い続けていきたいと思います。

【プロフィル】大津美子

 おおつ・よしこ 昭和13年、愛知県豊橋市生まれ。30年、17歳で「千鳥のブルース」でデビュー。2カ月後に発売した「東京アンナ」が大ヒット。翌年の「ここに幸あり」は今も歌いつがれ、ブラジルなど海外での人気も高い。NHK紅白歌合戦には7回出場。平成10年、日本レコード大賞の功労賞受賞。