大相撲

全勝優勝の豪栄道「何か不思議な気分」「大満足です」

【大相撲】全勝優勝の豪栄道「何か不思議な気分」「大満足です」
【大相撲】全勝優勝の豪栄道「何か不思議な気分」「大満足です」
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 いつもは横綱が陣取る東支度部屋の一番奥に、勝負を終えた豪栄道がどかっと腰を下ろす。地位に関わらず、千秋楽は優勝力士がまげを直してもらう指定席だ。初めての座り心地は「何か不思議な気分ですよ」

 一度も負けることなく初賜杯へたどり着いた。前日に優勝を決め、周囲の祝福ムードに浸り「気持ちが切れかかっていた」と本音を漏らす。それでも、国技館入りして花道へ向かうと、自然と気持ちが高ぶってきた。

 この1年で1勝4敗の琴奨菊を圧倒。左差しで寄られるもこらえ、もろ差しになってからが速かった。一気の攻めで寄り切った。かど番での全勝優勝は史上初。「大満足です」。乗っていけば手が付けられない地力があることを証明した。

 先場所は負け越しているが、横綱審議委員会の守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)は「全勝したことで帳消しになりそうだ」とコメント。来場所は堂々と初めての綱取りに挑む。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「今場所は勢いに乗ったが、来場所が本当の力」とみる。今場所同様、安易な引きを我慢して右差しで頭をつけるしぶとい相撲にこだわれば、安定感が備わってくるだろう。

 横綱昇進の夢に挑む九州場所へ「正直今はそういうのは考えられない」。土俵人生最大の充実感で締めくくった今場所。まずはゆっくり心身の疲れを癒せばいい。(藤原翔)