振り返れば、東京五輪関連予算や、原宿駅の建て替え、小池都知事が打ち出した待機児童をゼロにするための財政出動など、このところ派手な事件が立て続けに起きてきたのが東京都の現状です。高齢化が進み、少子化対策の最前線に位置する東京都が必要とする議論を、きちんと打ち立てなければなりません。世論形成に責任のある新聞が、問題を間違った切り口であおったり、過熱させたりしないよう、期待しています。
◇
【プロフィル】山本一郎
やまもと・いちろう 昭和48年、東京都出身。慶応大卒。専門は投資システム構築や社会調査。東大政策ビジョン研究センター客員研究員。