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天皇陛下は21日、皇居内の生物学研究所脇にある水田で、恒例の稲刈りをされた。この日は、春に自ら田植えしたもち米の「マンゲツモチ」を50株刈り取られた。今後数回に分け、うるち米の「ニホンマサリ」と合わせ、計200株を収穫される。
陛下は日本古来の稲作を伝承するため、昭和天皇から田植えや稲刈りを引き継がれている。収穫された米は伊勢神宮に奉納されるほか、皇居内で行われる新嘗祭などの宮中祭祀(さいし)に使われる。皇居内では粟や陸稲といった穀物も栽培されているという。
「秋分の日」の22日、天皇、皇后両陛下と皇太子さまは皇居・皇霊殿と神殿で行われた秋季皇霊祭・秋季神殿祭の儀で拝礼された。秋篠宮ご夫妻、長女の眞子さま、次女の佳子さまをはじめ皇族方も参列された。
宮内庁の風岡典之長官が26日付で勇退し、後任に山本信一郎次長が昇格する人事が23日の閣議で決定した。
陛下が「生前退位」の意向を強くにじませたお気持ちご表明に対応してきた風岡長官は21日の定例会見で、世論調査などでお気持ちを支持する声が多数を占めていることに「理解されて率直に良かった」と述べた。政府に対しては「『できるだけ優先的に対応してほしい』と要望している」ことを明らかにした。