職員の安全確保などを理由に、大津市が市役所の情報公開コーナーに設置していた防犯カメラを、市民の苦情を受けて撤去していたことが23日、同市への取材で分かった。
市によると、防犯カメラは平成24年3月、職員の安全確保や不当要求への対策、盗難防止などの目的で設置。撮影画像は2週間保存され、職員がモニターで来庁者の顔などを確認できる。
しかし今夏以降、「情報公開に来た市民を監視するのは、プライバシー上問題がある」などの苦情が数件寄せられた。これまでコーナーでの暴力事件や不当要求などはなく、「現時点で設置の必要性は低い」と判断し、今月9日に撤去したという。
市は、このカメラ以外に計60台を庁舎内に設置。今後、建設工事の申請窓口など他の課にある3カ所の防犯カメラも撤去する方針。カメラ設置の必要性は各部署が判断していたが、今後は管財課が一括して管理する。