中国「第2の宇宙ステーション」打ち上げ成功 今後10年間かけ規模拡大の意向

中国は、強固な宇宙計画の一環として、今後10年間をかけて(天宮2号を)普通の大きさの宇宙ステーションへと規模を拡大する意向だ。宇宙担当の当局者によれば、その下準備のため、2017年に中国初の無人補給船「天舟1号」を天宮2号に向けて打ち上げる予定だという。

中国が最終的に計画しているモジュール式宇宙ステーションは、重量が約60トンになるとみられる。天宮よりもかなり大きいが、420トンの国際宇宙ステーション(ISS)と比べるとまだ小さめだ。

中国の大型宇宙ステーション打ち上げは、ISSの運用が中止される時期と重なる可能性がある。米航空宇宙局(NASA)とそのパートナーは、2024年までISSの運用を継続すると約束しているが、その後ロシアは独自路線を取る可能性がある。

中国は、ISSに関係する欧州諸国に対して、2020年代半ばに自国の宇宙ステーションを訪問するよう誘いかけている。中国は米国との協力にも関心を寄せているが、米国議会は、宇宙飛行活動に関して中国との直接協力をNASAに禁じる法案を可決している。

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