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「レッドタートル ある島の物語」ジブリ初の外国人監督作品

【クリップボード】「レッドタートル ある島の物語」ジブリ初の外国人監督作品
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 マイケル・デュドク・ドゥ・ビット監督(63)の「レッドタートル ある島の物語」(17日、全国公開)は、スタジオジブリ初の外国人監督によるアニメ作品。今年5月のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で特別賞を受賞している。

 ある夜、無人島に1人の男が漂着。必死に脱出を図るが、見えない力により、毎回失敗に終わる。そんなとき、1人の女が現れ…。

 透明な波や赤いカメの優雅な動きなど、細密な描線で描かれるイラストのような世界が心地よい。マイケル監督は「自然との共存というテーマを自分の好きな漂流ものとして描きたかった」と話す。

 マイケル監督は2000年に短編「岸辺のふたり」で米アカデミー賞短編アニメ賞を受賞。06年にジブリの鈴木敏夫プロデューサーから長編製作を打診され、「生涯最大の驚き。自分が何か誤解しているのでは、と不安だった」と笑う。

 長編は初挑戦のため、高畑勲監督らジブリのサポートを条件に受諾。「高畑監督は何も押しつけず、私の演出意図を何度も確認した。大きかったのは『せりふを全部カットしては』という助言。すべてがクリアになった」と振り返る。

 長編処女作を完成させ、「1人で作る短編と違い、大勢の個性が混ざる。私の予想より美しいものができた」と語った。(岡本耕治)