プーチン氏に贈呈の秋田犬「ゆめ」、カレンダーに登場 2年半前から消息不明 「元気と信じたい」

秋田県の佐竹敬久知事がロシアのプーチン大統領に贈った秋田犬「ゆめ」(手前)が写っている大統領のグラビアカレンダー(渡辺浩撮影)
秋田県の佐竹敬久知事がロシアのプーチン大統領に贈った秋田犬「ゆめ」(手前)が写っている大統領のグラビアカレンダー(渡辺浩撮影)

 ロシアで発売されたプーチン大統領のグラビアカレンダーに、4年前に秋田県の佐竹敬久知事が大統領に贈った雌の秋田犬「ゆめ」が写った写真が使われていることが分かった。ただ、ゆめの消息は、2年半前の日露首脳会談以来、分かっていない。

 ゆめは平成24(2012)年、東日本大震災後の支援に対する東北地方からのお礼として佐竹知事からプーチン大統領に贈られた。大統領からは返礼として雄のシベリア猫「ミール」が贈られ、知事公舎で飼われている。現在4歳7カ月だ。

 ゆめが写っているのは、ロシアの大手カレンダー会社が作った来年のカレンダー。柔道着やレーシングスーツを着たプーチン大統領の写真とともに、スポーツウエア姿の大統領が雪の中でゆめやブルガリアから贈られた犬と戯れている写真が使われている。

 このカレンダーを日本で独占販売している生活雑貨大手のロフト(東京)によると、8月中旬にネット限定で発売したところ「プーチン大統領がかっこいい」と大人気になったため、秋田や仙台、盛岡など全国の店頭で扱い始め、予想以上の売れ行きになっているという。

 ゆめは2014年2月にロシア南部ソチの大統領公邸で行われた日露首脳会談の際、大統領と一緒に安倍晋三首相を出迎えた。しかし今年5月のソチ、今月2日のウラジオストクでの首脳会談にゆめは現れず、動向は分かっていない。生きていれば現在4歳4カ月だ。

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