韓国南東部で観測史上最大規模の地震 余震91回、原発やKTXが停止

 【ソウル=名村隆寛】韓国南東部の慶尚北道(キョンサンプクト)慶州(キョンジュ)市付近で12日午後7時40分ごろ、マグニチュード(M)5・1の地震が発生。午後8時半ごろにはM5・8の地震が起きた。M5・8は韓国の観測史上最大規模。韓国気象庁によると、震源地は慶州の南南西約8キロで、震源の深さは約10キロ。

 震源に近い釜山など南東部の広い地域で大きな揺れが観測され、建物にヒビが入ったり、水道管が破裂したりした。約300キロ離れたソウルでも揺れを感じた。この地震で2人がけがをした。13日午前0時までに91回の余震が観測されたという。

 慶州市にある月城(ウォルソン)原子力発電所では稼働を停止し、点検作業が行われた。地震発生時、韓国高速鉄道(KTX)の一部が緊急停止した。韓国では地震が少なく、驚いた住民からの消防や警察への通報が1万件を超えたという。

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