経済インサイド

家事代行で低価格の新業態続々 人材不足解消へIT活用

 「クラウド家事代行」をうたうのは、2年前に子育て中の男性3人が創業したカジー(東京都千代田区)。「働けるときに働く」人材を集め、スタッフの85%が主婦業や自営業者など別に仕事をもっているダブルワーカーだ。ITを駆使し、スタッフの対応可能な時間と顧客ニーズをデータベース管理し、マッチングを行う。

 申し込み手続きはスマホで完結する。ネットを通じて仕事を受発注する「クラウドソーシング(群衆委託)」という方式だ。営業や管理コストをスリム化したことで、1時間当たり2190円~という低価格を実現させた。加茂雄一社長は自身の体験から「価格が高い、見積もりに時間がかかる、直前予約ができないといった従来サービスの不便さを、ITの活用で解決した」と説明する。

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 政府による女性活躍推進や共働き家庭の増加もあって、家事代行サービスの注目度は近年ますます高まっている。経済産業省は12年度で約1000億円の市場が、将来的には6倍に拡大すると推計している。

 しかし労働力人口の減少で、サービス業を中心に人手不足は深刻化。シェアリングエコノミーやクラウドソーシングといった新たなビジネスモデルの登場には、需要の高まりと人手不足のギャップを解消する狙いもある。