日曜に書く

GHQの呪縛を脱し日本人の音楽を取り戻そう 論説委員・河村直哉

 この方向は、独立後も日本の左傾した勢力によって踏襲される。それはたとえば、神社への公金支出などをめぐる再三の違憲訴訟や、建国記念の日に対する反発として現れた。

 神武天皇の即位の日である2月11日は、もともと紀元節として祝われていた。GHQは戦後まもなく日本の祝祭日を見直させ、それらが本来持っていた宗教色は薄められることになった。紀元節の復活は認められなかった。

 独立後も左派などが反対し、建国記念の日が祝日としてようやく復活したのは昭和42年。しかし現在も建国記念の日に反対する集会が2月11日に開かれるなど、偏向はなお根強い。

呪縛からの解放

 昨年の大阪での「海道東征」コンサートでは、本公演、追加公演とも感動が会場にあふれた。涙する人も多くいた。ゆがめられた日本という国が、まっすぐに現れてきたことによる感動ではなかったかと思う。

 コンサートにはさまざまな人の尽力があった。本紙正論メンバーで都留文科大学教授、新保祐司氏もその一人。正論欄でも何度か「海道東征」に触れていた。

 氏の近著のタイトルは、まさに『「海道東征」への道』という。昨年のコンサートについて、聴衆は「戦後の精神的呪縛から解放された喜びを感じたのではないか」と書いている。同感である。