「私はバリバリの保守ですよ。野田佳彦前首相並みの保守ですよ」。民進党の蓮舫代表代行は本紙インタビューでこう断じました。同時に共産党との連携に含みを残し、「9条を守るのは私の信条」と言っていましたが…。
そう言えば、枝野幸男幹事長も昨年6月の本紙インタビューで「(私を)左派というのは御社のレッテル貼りですよ! 私こそ『日本流保守』の政治家。逆に安倍首相は保守の対極にあるとすら感じます」と語っています。
ここで「保守とは何か」を論ずるつもりはありません。むしろ蓮舫氏や枝野氏が自分を保守だと訴えることは歓迎すべきだと思っています。
と言うのも、戦後日本では長く「保守」は「反動」の対句として扱われ、革新勢力や進歩的文化人が侮蔑の思いを込めて用いてきたからです。誰もが保守だと胸を張れる時代が来た。隔世の感を禁じ得ないのは私だけでしょうか。(WEB編集長 石橋文登)