女性の5人に1人はかかっているとまでいわれる膀胱炎。頻尿や残尿感、ヒリヒリした痛みなどに悩んでいる人は意外と多いのではないだろうか。膀胱炎は、大腸菌などの細菌が侵入して炎症が起きたことで発症する病気だ。慢性の人でも病院で適切な治療をすることでよくなっていくが、再発を繰り返すこともあるので注意したい。もうひとつ厄介なのが、時を選ばず突然発症する急性膀胱炎だ。もし、病院が開いていない時間帯に症状が出たら、どうしたらいいのだろう。そこで、内科、泌尿器科、透析が専門の「いきいき.クリニック」院長、横木広幸先生にお聞きしてみた。
症状が強ければ救急外来へ
我慢できない痛み、でも時間が経てば収まるかも……。そんな突発的にやってくる急性膀胱炎のときは、救急外来に行くべきなのか、横木先生に聞いてみた。
「急性膀胱炎の治療の第一選択は、抗生物質の投与です。診療時間外に急性膀胱炎になった場合でも、症状が強ければ救急外来を受診してください。ただし、排尿時の痛みや頻尿、残尿感などの症状がそれほどひどくなければ、翌日でもよいと思います」(横木先生)
抗生物質の投与は早いのに越したことはないが、症状がひどくなければ翌日でもよいそうだ。では、救急外来に行かないことを選択した場合、どのように過ごしていればよいのだろう。