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東京都の小池百合子知事は10日、都庁で記者会見し、築地市場(中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)で、都が土壌汚染対策として実施したと説明していた4・5メートルの盛り土が、主要な建物下の地盤では実施されていなかったと明らかにした。都側は安全上の問題はないとしているが、実態とは異なる説明をしていたことになる。小池氏は専門家会議や調査チームを立ち上げ、安全性を確認するとともに経緯を調べる意向を示した。
小池知事はすでに、豊洲での地下水モニタリング調査の結果が出ていないことなどを理由に築地の移転延期を表明している。新たな問題が浮上したことで、知事の移転計画に対する判断にも影響する可能性がある。
小池氏は会見で、都が公開している資料で、盛り土の上に市場施設を建てたとしていることについて「すべて盛り土をしているというのは正しくない。訂正させてもらう」と述べた。その上で、「正しい情報公開がされてこなかった。当時の担当者にも話を聞きたい」と述べ、経緯などを調べる方針を明らかにした。