「Classical‥NEXT」に参加して クラシック音楽の新潮流を実感 芸術文化プロデューサー・柳沢晶子(2/3ページ) - 産経ニュース

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「Classical‥NEXT」に参加して クラシック音楽の新潮流を実感 芸術文化プロデューサー・柳沢晶子

 欧州の古楽オーケストラのマネジメントはバッハやビバルディなどの定番プログラムの繰り返しでは満足せず、アジアの音楽とのコラボレーションにまで興味の範囲を広げていた。

 昼夜にわたり、20組余の演奏家のショーケースも行われ、友人でブラジル・リオデジャネイロの音楽フェスティバルのディレクターも参加していた。ピアニストでもある彼が主宰する「ピアノーケストラ」は1台のグランドピアノを10人で奏でるユニークなグループで、「5つのフェスティバルから招聘(しょうへい)を受けた」と大喜びだった。

 クラシカル・ネクストに私が参加したのはメインプログラムの一つ、「イノベーション・アワード」のノミネーション委員に選ばれたこともある。このアワードは、地道でも果敢にクラシックの新しい方向性を模索するアーティストの芸術活動を、世界のプロフェッショナルらに紹介することも目指している。

 イノベーションのあり方は国や地域の文化や状況によって多様だが、クラシックの本質を追究し、知的で新規性あふれる芸術創造、社会へのインパクトを持つ活動の実践は大変な努力と才能を要する。アワードが尊重しているポイントだ。

 私はノミネーション委員として、日本から指揮者の村中大祐、ピアニストの大井浩明の両氏の推薦書を提出し、村中氏は委員投票で絞り込まれたショートリスト入りを果たした。