福井県と環境省は9日、余った食品の廃棄ロスを減らす自治体間の連携組織「全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会」を設立すると発表した。全国チェーンの飲食店に対し小盛りサイズのメニューの導入を求めるほか、スーパーには少量販売やばら売りといった使い切り食材を増やすよう促す。
また、年末年始の宴会シーズンには、「出席者の性別や年齢などを店に伝え、適量注文を心がける」「開始30分、終了10分は席を立たずしっかり食べる」といった福井県が提唱する「宴会5箇条」の普及を全国の商工会議所に呼びかける。
福井県が事務局となり、10月10日に福井市内で設立総会を開く。これまでに35都府県と115市区町村が参加を表明した。県担当者は「おいしいものは全部食べて当たり前。無理せず食べ残しを減らす運動を広めたい」と話している。