福山雅治宅侵入女の異常な愛…出待ち16回、詳細な住所をネット検索

 侵入女、筋金入りの福山ファンだった-。俳優で歌手、福山雅治(47)=の自宅に侵入したとして住居侵入罪に問われた無職、宮本万里子被告(48)の初公判が8日、東京地裁で開かれ、検察側は懲役1年を求刑。弁護側は執行猶予を求めて即日結審した。

 福山が住む東京・渋谷区のマンションでコンシェルジュとして働いていた宮本被告は、5月6日に合鍵を使って侵入したなどの起訴内容を「間違いありません」と認め、「たくさんの人に迷惑をかけて申し訳ない」と涙ながらに謝罪した。

 検察側によると、宮本被告は2010年に福山のギターの弾き語りに魅了され、翌11年にファンクラブに入会。自宅では福山のアルバム「魂リク」などの楽曲をギターで練習し、テレビ局などで15、16回も出待ちするほどの大ファンだった。

 犯行時、福山夫妻の留守を狙い、勤務後いったん帰宅してサングラスや帽子をかぶり、コンシェルジュのカウンター下にある金庫から合鍵を持ち出し、侵入。台所付近にいたところを帰宅した女優の妻、吹石一恵(33)に発見された。

 宮本被告は「ギターなどを扱う楽器店が多い」との理由で、13年に千葉県内から福山の自宅近くに引っ越し、翌14年にパソコンで福山宅を検索。昨年7月から勤務したコンシェルジュの派遣会社には「自宅に近いマンションに勤務したい」と訴えていた。犯行動機について「衝動的に福山さんのギターを見たいという気持ちが高まり、自制心が壊れた」と証言した。

 法廷では夫妻の供述調書も朗読され、引っ越しを余儀なくされた福山は「犯人がコンシェルジュと聞いて驚いている。事件前と同じ生活を送れなくなり、懲役刑を受けてほしい」と希望。妊娠中の吹石も「非常に怖い思いをし、今も不安な日々を過ごしている」と訴えた。判決公判は28日。

★専門家の話

 元検事の大澤孝征弁護士(71)は判決について「執行猶予2〜3年が妥当」と指摘。「住居侵入罪の初犯で衝動的な犯行の場合、通常なら罰金刑」とした上で、「今回は悪質で、周到な計画性が明白と判断されたのでは」と推測した。