関西の議論

「ひこにゃん」泥沼訴訟が電撃和解 PR戦略で「くまモン」に遅れ…10歳、新ポーズ・動画もOK巻き返しなるか

 だが、しばらくして、もへろんさん側は3ポーズ以外の商品も出回っていると主張。「ひこにゃんは肉が好き」などとする市のキャラ設定にも異を唱えた。さらに「市は原作者の作品への愛着や苦労を無視している」として19年11月、市に使用中止を求めて彦根簡裁に民事調停を申し立てた。

 約1カ月後、イラストの使用で一部合意し調停が成立したのもつかの間、今度は、もへろんさんが市とは関係なく類似キャラ「ひこねのよいにゃんこ」を考案したことなどから対立が再燃。市は23年3月、もへろんさんなどに類似商品の製造・販売の差し止めなどを求めて大阪地裁に提訴した。

 「我慢の限界」。当時の市長は提訴にあたりそうコメント。両者の対立は決定的になり、ひこにゃん引退説もささやかれた。

長かった雪解け

 それでも24年11月に両者は和解に達した。和解条項では、類似キャラの製造・販売の禁止や、同市がひこにゃんのポーズなどを改変できる権利があることも盛り込まれた。

 一方、もへろんさんに「著作者人格権」があることも確認した。著作者人格権とは、著作者が精神的に傷つけられないようにする権利。著作者に必ず付随する権利だが、これがひこにゃんのポーズを3つに縛る原因となった。

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