関西の議論

「ひこにゃん」泥沼訴訟が電撃和解 PR戦略で「くまモン」に遅れ…10歳、新ポーズ・動画もOK巻き返しなるか

 実は、これまでイラストで使用できたひこにゃんのポーズは市が著作権を買い取った「お座り」「跳びはね」「剣」の3つに限られていた。それがこの覚書によって、市が原作者に依頼すれば、別のポーズのイラストやアニメの制作が可能に。市の担当者は「時間がかかったが、やっとここまで来ることができた」と胸をなでおろした。

誕生まもなく“紛争”に

 ひこにゃんの使用方法をめぐっては、原作者と市との間で「信頼関係」とはほど遠い、泥沼の争いが展開されてきた。

 「国宝・彦根城築城400年祭」を控えた平成18年、市などでつくる実行委がイメージキャラクターを募集、そこで採用されたのがひこにゃんだった。白の招き猫と彦根藩主、井伊家由来の赤備えの兜(かぶと)を組み合わせたデザインのひこにゃんは、お餅のような白い顔、愛くるしいゆるい動きがかわいいと評判を呼び、一躍全国で人気を集めるようになった。

 実行委は原作者のもへろんさんから、「お座り」「跳びはね」「剣」の3ポーズの著作権を購入。市が商標登録して企業に使用を許可し、関連商品も売り出された。

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