浪速風

はしかを軽く見てはいけない

「はしかのようなもの」という言い回しがある。誰もが子供の頃に一度は経験するが、やがて免疫ができる。甘酸っぱい恋や反抗期などの例えにされる。だが、はしか(麻疹)は重症化すると肺炎や脳炎といった合併症を起こし、千人に1人の割合で死亡するといわれる。しかも感染力が強い。

▶関西国際空港ではしかの集団感染が発生した。患者は国際線エリアの空港従業員に多い。日本は昨年、世界保健機関(WHO)から土着のウイルスが「排除状態」と認定されているので、海外からの旅行者によって持ち込まれたらしい。何としても水際で拡大を阻止しなければならない。

▶厚労省は平成18年から、1歳時と小学校入学前の2回の予防接種を制度化しているが、今回の患者は20〜30代で、1回だけの世代に集中している。前述した「はしかのようなもの」には、大人になってかかると、やっかいなことになる-という意味もある。はしかを軽く見てはいけない。