滋賀県がジビエ活用に本腰 固い頭で県庁前打ち切りのココイチ鹿カレーも…

今年5月で出店打ち切りとなった「CoCo壱番屋」の県庁前の移動店舗。人気上々だったが…
今年5月で出店打ち切りとなった「CoCo壱番屋」の県庁前の移動店舗。人気上々だったが…

 深刻化するシカの食害の抑止の一助にしようと、滋賀県はジビエ(野生鳥獣肉)活用に本腰を入れ始めた。近年被害を減らそうと捕獲などの対策が行われているが、そのうちジビエとして利用されるのはごくわずか。県はプロジェクトチームを立ち上げ、ジビエ活用を広げる方法を検討する一方、県などが主催するイベントでシカ入りカレーなどの出店を斡旋(あっせん)していく。

 県自然環境保全課によると、平成27年度の県内の野生鳥獣による農作物被害は約1億8千万円。そのうち、ニホンジカによる被害は約3割の5千万円に達する。県は個体数を調整するため、年間1万6千頭を目標に捕獲しているが、ジビエとして有効活用されているのは4〜5%の推定700頭程度にとどまっているという。

 そこで、県は今年8月、プロジェクトチームを立ち上げ。被害地域で対策に取り組む住民や狩猟者、企業などにヒアリングを行い実態調査を進めるとともに、他県の取り組みなどを参考にしながらジビエの活用を広げる方法を検討していくという。

 さらに、今後県民へジビエをPRするため、県などが主催するイベントでシカ入りカレーの出店販売を斡旋する方針。第1弾は大津市びわこ競艇場で今月24、25日に行われる「BIWAKO湖フェス」(NPO琵琶湖ローイングCLUB主催、県後援)で、カレーチェーン「CoCo壱番屋」の店舗を県内でフランチャイズ展開している「アドバンス」(長浜市)が出店する。

 ジビエをめぐっては、アドバンスが県から提案を受け、平成27年2月から1〜2週間に一度、県産のシカ肉入りカレーを販売する店舗を県庁前に出店。だが、県総務課が県の公有財産事務規則などに基づいて、アドバンスの継続出店は認められないとしたため、出店を打ち切った経緯がある。

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