日銀「総括検証」難航 政策委員が3分裂 黒田総裁は「マイナス金利派」か 「リフレ派」「追加緩和反対派」も…

 これに対し、国債購入による資金供給量(マネタリーベース)拡大に比重を置く「リフレ派」は、岩田規久男副総裁ら数人とみられる。

 岩田氏は8月上旬の記者会見で「量や質(の買い入れ額)を減らす金融引き締めは考えられない」とクギを刺した。リフレ派は、資金供給量を増やしたことで円安・株高を招き、「企業や家計のデフレ心理を改善した」との自負が大きい。

 一方、追加緩和反対派は木内登英、佐藤健裕の両審議委員。これまで「さらなる緩和策は銀行の利ざや縮小など副作用が大きい」と主張してきた。

 関係者は「委員間で一致した意見を示すのか、個々の意見を併記するのか最後までもめるだろう」と打ち明けた。

 総括検証は、金融政策の方向性を占う試金石として市場の関心を集めている。仮に各委員の意見併記にとどまった場合、市場は金融政策の方向性を読めず、日銀が「市場との対話」を改善できない恐れもある。

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