神戸市須磨区の市立須磨海浜水族園で、頭がエイ、体がサメに見えるユニークな姿の「シノノメサカタザメ」が展示されている。同園での展示は初めて。めったに捕獲されることがないといい、「変わった姿の珍しい魚なので見に来てほしい」とアピールしている。
同園によると、シノノメサカタザメはサメではなく、エイの仲間。インド洋から太平洋にかけて生息している。国際自然保護連合(IUCN)の定めるレッドリストで、「絶滅の危険が増大している種」とされる絶滅危惧II類に分類されている。
7月下旬に高知県沖の太平洋で定置網にかかり、8月4日に同園に搬入された。全長約2・2メートルの雌で、後頭部から背中にかけて白い斑紋が広がっているのが特徴という。
搬入された当日から「波の大水槽」で公開を始めた。多くの家族連れやカップルのお目当てとなっているようで、優雅に泳ぐシノノメサカタザメを見つけると、「すごい魚だ」と歓声があがっていた。