ポーランド南西部の田舎町に世界の注目が集まっている。第二次世界大戦の末期にナチス・ドイツが略奪した金塊や宝石類を積み込み、地下トンネル内に埋没させたとする伝説の「黄金列車」の発掘が始まったためだ。ポーランド人とドイツ人の2人のトレジャーハンターが1年前に、地中探知レーダーで埋められた列車を発見したと大々的に発表。政府当局から発掘許可が出た。積み込まれた財宝は300トン、推定価値は200億円に上ると伝えられている。果たして地下に消えた黄金列車は見つかるのか!?
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発掘が行われているのは、チェコとの国境近くにあるバウブジフの近郊。海外メディアによると、ポーランド人のピヨトル・コペル氏と、ドイツ人のアンドレアス・リヒター氏が率いる発掘チームは8月16日に3カ所でブルドーザーなどの重機持ち込み作業を開始した。
チームの広報担当者は、「まずは線路を見つける必要がある。線路はトンネルの入り口につながっており、その中に列車があるはずだ」と語り、発見に自信を示した。