小池都知事始動

小池百合子知事の公約「給与半減」に都議困惑 報酬逆転による都民感情恐れ「削減条例案否決の選択肢も」

 小池氏は知事選の公約に「知事報酬の削減」などを掲げて、都議会自民党が擁立した元総務相の増田寛也氏(64)と分裂選挙を戦い圧勝した。8月2日の就任会見でも給与削減は「身を切る改革の象徴」と強調し、「事務方にどのような形で行うのがいいのか、制度面を含めて検討していただいている」と述べた。

 削減額については、月額のみを半減させる(年収約2022万円)▽各種手当も含めて総額を半減させる(同約1450万円)-など、「いくつかのパターンがある」(都人事課)といい、それぞれを示した上で小池知事に決めてもらう方針という。

 一方、議会局によると、都議の年収は全国トップの1708万175円。小池氏の選択によっては、都議の報酬が知事の収入を上回る逆転現象が発生する。また、都議にはこれに加え、本会議などに出席するだけで1日最低1万円をもらえる「費用弁償」や、1人あたり月60万円の「政務活動費」が会派に支給されるなどの特権は多い。

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