歌舞伎町ビル火災15年

44人死亡の地獄絵図 救助隊員が振り返る凄惨な現場 薄れる防火意識

 「避難路の確保など防火対策を取っていれば助かった人はたくさんいただろう」。やりきれない思いを今も抱えている。

法改正後も…

 火災がきっかけで消防法が翌14年に大幅に改正されたが、大規模な火災は後を絶たない。19年1月には兵庫県宝塚市のカラオケ店から出火し、8人が死傷。消防法が義務づけている防火設備がなかった。27年10月に広島市中区で6人が死傷した雑居ビル火災では、避難誘導訓練が行われていなった。

 菊池さんは「時がたつにつれ、防火意識が薄れている」と危機感を口にする。新宿消防署では年1回、雑居ビルの避難通路の確保状況などを調査しているが、雑居ビルはテナントが短期間で入れ替わるため、調査が追いついていないのが現状だ。

 「それでも辛抱強く指導していくしかない。あんな悲惨な火災は2度とあってはいけない」。菊池さんはと力を込めて話した。

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