国債費5年ぶり減 財務省 概算要求24兆円6174億円

 財務省は30日、平成29年度予算の概算要求で、借金の返済に充てる国債費が24兆6174億円になると発表した。日銀のマイナス金利政策に伴う超低金利を受け、算出根拠となる金利を下げたため、28年度の要求(26兆543億円)より約1兆4千億円減った。概算要求ベースでは、24年度以来5年ぶりの減額となる。

 国債費は国債の利払いや元本償還などに充てる。29年度の概算要求では、利払い費が10兆1465億円、元本償還費は14兆4349億円。財務省は低金利を受け、国債の利払い費を見積もる際の金利を前年度の年2・0%から過去最低の年1・6%に引き下げ、利払い負担が軽くなった。

 ただ、国債発行残高は膨らむため、28年度当初予算(23兆6121億円)に比べると約1兆円増えた。

 一般会計の要求総額は28年度当初より1兆円弱多い26兆7389億円とした。

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