兵庫県遺族会に青年部10月発足 戦後71年、孫・ひ孫世代活動引き継ぎ - 産経ニュース

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兵庫県遺族会に青年部10月発足 戦後71年、孫・ひ孫世代活動引き継ぎ

戦時中に使われたとみられる旭日旗を見つめる青年部の発起人の3人=神戸市中央区
戦時中に使われたとみられる旭日旗を見つめる青年部の発起人の3人=神戸市中央区

 先の大戦の戦没者遺族でつくる県遺族会(神戸市中央区)は、10月に孫・ひ孫世代による青年部を発足させる。戦後71年となり、遺族の高齢化が急速に進み、全国的に遺族会の存続が危ぶまれる中、若い世代が戦争体験を聞き取って次世代に活動を引き継ぎ、戦争の記憶を伝えていく。

 県遺族会は市町の慰霊祭の手伝いや全国戦没者追悼式への参加、遺族の福祉増進などを行っている。県などによると、県関係の戦没者は約10万9600人で、軍人・軍属が約9万7400人、一般市民が約1万2200人。遺児世代は70代以上で高齢化が進む。正確な会員数は不明だが、同会の機関紙の発行部数は約3万部という。

 青年部の設立発起人は遺児世代の女性部長と、30〜50代の孫とひ孫の男性4人。10月29日に南あわじ市で開かれる「全国戦没学徒追悼祭」に合わせて設立する予定。県遺族会の呼び掛けに約110人が参加を希望しているという。

 青年部の設立をめぐっては、日本遺族会による都道府県支部への呼びかけを受けて県遺族会でも平成26年から検討し、今年3月の総会で正式に発足が決まった。戦没者の妻や遺児世代から市町での慰霊祭の運営方法を学ぶほか、体験の聞き取り、小中学校での平和教育などを検討している。

 発起人の一人、たつの市御津町、北浦基広さん(48)の祖父はフィリピンのルソン島で戦死した。「10年先を見た場合に英霊の顕彰ができなくなるのではないかと危惧している。活動を継続していくとともに、青年部の目線で考えた平和活動を展開したい」と話した。問い合わせは県遺族会(電)078・341・2952。