震災2000日を歩く(4)

草木が全てを覆っていた! 福島第1原発事故 荒れた土地、下がらぬ放射線量…  

【震災2000日を歩く(4)】草木が全てを覆っていた! 福島第1原発事故 荒れた土地、下がらぬ放射線量…  
【震災2000日を歩く(4)】草木が全てを覆っていた! 福島第1原発事故 荒れた土地、下がらぬ放射線量…  
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 人の手が入らなくなった田畑は、黄色い花をつけたセイタカアワダチソウで埋め尽くされていた。

 東京電力福島第1原発事故で福島県いわき市に避難する高校1年、遠藤瞭さん(15)は昨年10月、事故後初めて、生まれ育った大熊町の自宅に戻った。誕生日の2日後だった。第1原発からは4キロほど。放射線量が高い「帰還困難区域」となり、大人でも立ち入りが制限されている。

 「大熊が今どうなっているのか、見たくって」

 誕生日が待ち遠しかった。15歳になれば、区域内への立ち入りが許されるからだ。ただ放射線の影響を心配して、町に戻る同級生はほとんどいない。

 途中、白い防護服で体を覆い、帽子とマスク、手袋を身に着ける。靴カバーまで渡された。

 「自分の家に入るのに、ここまでしないといけないのか」

■■

 玄関。取っ手にはツタが絡まっていた。ドアを前後に動かして引きちぎる。すぐ脇のガラス戸は何者かに激しく割られ、先に一時帰宅していた両親がビニールで覆っていた。

 一目散に自分の部屋へ。

 「あのころのままだ」

 文房具が好きだった、小学4年の頃を思い出す。

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