関西の議論

ナプキン・タンポンに次ぐ第3の生理用品「月経カップ」-快適、経済的、自分の体と向き合う第一歩にも

「生理中だから…」の制約から解放

 「生理中だからできないという制約から解放されて、自分がしたいことができる。ライフスタイルも変わると思います」とスクーンジャパン代表の浅井さとこさんは語る。

 浅井さんは米国在住。金融業界での勤務経験を経て2002年、米国でオーガニックコットンのブランド「スクーン」を立ち上げた。2010年、生理用品が買えないために生理中に学校を休んでいるアフリカの女子学生に商品の布ナプキンを寄付し、他のメーカーが寄付していた月経カップの存在を初めて知ったという。

 「感動し、もっと使いやすい物を作ろうと思いました」。3年かけて開発し、日本人も含めた数百人の女性へのヒアリングを経て2013年に世界12カ国で発売した。現在は日本を含めて15カ国で販売している。

 生理サイクルによって膣内の状態は変わるといい、カップの挿入のしやすさもその時々。こうした体の状態に向き合うことは、自分の体をより理解することにもつながるという。浅井さんは「月経カップを通じ、自分を大切にしてほしいとのメッセージを伝えたい」と願っている。

「面倒だから嫌」ではなく「どうすれば快適になるのか」

 女性の体や性にまつわる相談業務などを行うウィメンズセンター大阪(大阪市阿倍野区)の原田薫代表(51)は「月経カップのような道具との出合いは、自分の身体感覚を取り戻すためのきっかけになりうる」と話す。