防衛最前線(84)

韓国やロシアに初寄港した海自艦船は練習艦「かしま」だった 新米士官の喜怒哀楽を見守り続け…

【防衛最前線(84)】韓国やロシアに初寄港した海自艦船は練習艦「かしま」だった 新米士官の喜怒哀楽を見守り続け…
【防衛最前線(84)】韓国やロシアに初寄港した海自艦船は練習艦「かしま」だった 新米士官の喜怒哀楽を見守り続け…
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 ロンドン市内を流れるテムズ川に架かるタワーブリッジ。中央部が「ハの字」型に開閉する観光名所に7月31日、自衛隊艦艇が初めて姿を現した。海上自衛隊の練習艦「かしま」だ。

 「かしま」に乗り込んでいたのは海自幹部候補生学校(広島県・江田島)の卒業生。約190人が「かしま」と練習艦「せとゆき」、護衛艦「あさぎり」に乗り込み、5月20日から169日間の予定で遠洋練習航海に臨んでいる。今年の練習航海では英国に加え、米国、ジブチ、フィリピンなど計13カ国を世界一周する形で訪問し、約5万7000キロの航程を終えて11月4日に帰国する予定となっている。

 「かしま」のロンドン寄港は近年進む日英防衛協力関係を象徴していると言えるが、海自艦による初お目見えの役割を果たしたのはロンドンだけではない。

 自衛隊艦艇が初めて韓国に入港したのは、「かしま」が行った平成8年9月の釜山訪問。ロシア初入港も「かしま」によるもので、17年7月にサンクトペテルブルクで日露国交樹立150年に花を添えた。26年10月、海自が初めてソロモン諸島で収集された戦没者の遺骨を日本に送還したときも、その任に当たったのは「かしま」だった。

 なぜ「かしま」ばかりが大役を任せられるのか。

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