【リオ五輪異聞】女子バド「銅」の奥原希望は「作法」と「品格」を世界に示した 90度腰を曲げる美しいお辞儀(1/3ページ) - 産経ニュース

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リオ五輪異聞

女子バド「銅」の奥原希望は「作法」と「品格」を世界に示した 90度腰を曲げる美しいお辞儀

女子シングルス準々決勝、サイドチェンジする奥原希望(左)と山口茜。2人は選手村で同室だった(川口良介撮影)
女子シングルス準々決勝、サイドチェンジする奥原希望(左)と山口茜。2人は選手村で同室だった(川口良介撮影)

 「礼に始まり礼に終わる」古きよき作法は武道の世界だけではない-。8月21日(日本時間22日)に閉幕したリオデジャネイロ五輪で日本人アスリートたちの謙虚で礼儀正しい態度が現地で話題になったという。その典型的な競技は柔道だが、それ以外でも武士道ニッポンを象徴するシーンが感動を誘った。一方でレース後に「日の丸を背負う」意識に乏しい発言をしたり、派手なガッツポーズで勝利を誇示したりする態度は一考の余地があるだろう。4年後の東京五輪で全競技において武士道スピリットをいかんなく発揮することは果たして可能なのか。

感謝を伝える正統派の礼

 前回ロンドン大会の屈辱を晴らした日本柔道は、12個というメダル(金3、銀1、銅8)の量産に加え、相手を敬う「品格」においても世界に範を示した。試合後の礼の美しさで日本選手に勝る外国人はまずいない。

 改めて言うまでもないが、柔道や剣道などの武道では「一本」を以て試合が終了するのではなく、互いに礼を交わして完結する。この一連の動作をおろそかにすることは相手への敬意を欠く恥ずべき行為とされる。

 リオ五輪で試合後のお辞儀が海外でも話題になったアスリートといえば、日本のバドミントン史上、シングルス初メダルを獲得した奥原希望だ。準々決勝の相手は、リオの選手村で同室だったという後輩の山口茜。個人種目では珍しい日本人対決で、気心知れた相手とのやりづらさは傍目にも分かったが、冷静沈着な戦術で山口を追い詰めて逆転勝ちを飾った。