藤本欣也の韓国探訪

降伏した倭人の里 歴史の荒波にもまれた日本の武将、沙也可の子孫たち

【藤本欣也の韓国探訪】降伏した倭人の里 歴史の荒波にもまれた日本の武将、沙也可の子孫たち
【藤本欣也の韓国探訪】降伏した倭人の里 歴史の荒波にもまれた日本の武将、沙也可の子孫たち
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 韓国南東部の大邱(テグ)近郊に降倭の里がある。つまり、降伏した倭人(日本人)の村のことだ。今から424年前、豊臣秀吉の文禄の役で朝鮮半島に出兵したものの、李氏朝鮮側に投降した武将たちがいた。その子孫が住んでいるのだという。両国の歴史の荒波にもまれてきたであろう一族を追った。(慶尚北道達城郡友鹿洞 藤本欣也、写真も)

 大邱は盆地である。猛暑となった今年の韓国の中でも特に暑い。

 流れる汗をぬぐいながら、中心部でタクシーをつかまえ、運転手に場所を伝えても「分かりませんなあ」という。カーナビに住所を入力してもらい、走ること40分あまり。小高い山々に囲まれた、何やら懐かしい風景の中で車が止まった。降りると、直射日光が照りつけてきた。

 そこが友鹿(ウロク)洞だった。降倭の里である。周りに人が住んでいないかのように静かだった。