浪速風

米大統領選が盛り上がらない

オリンピック・イヤーにはもう一つ世界が注目するイベントがある。米大統領選挙である。これからがいわば決勝戦だが、盛り上がりに欠ける気がする。民主党がヒラリー・クリントン氏、共和党がドナルド・トランプ氏に決まった予備選はヒートアップしたのに。

▶ベトナム戦争最中の1964年、「核兵器の使用もためらってはならない」とする共和党のゴールドウォーター候補の陣営が「あなたも心の底では、彼が正しいと思っているはずです」というテレビCMを流した。対して民主党のジョンソン大統領の陣営は、ヒナギクの花びらを数える少女の背景にキノコ雲がわき上がるCMを一度だけ放映した。

▶結果はジョンソン氏の圧勝。この前例があるせいか、トランプ氏はこれまでの過激な発言を修正し始めている。ために争点がはっきりしなくなったのが盛り上がらない理由だろう。日本では民進党の代表選が行われるが、関心が薄い理由は言うまでもあるまい。