1年間の海の恵みに感謝する「魚供養」が24日、敦賀市内で営まれた。市内の卸売業者や仲買業者らでつくる敦賀魚商協同組合が主催し、組合員や漁業関係者ら約40人が参列。焼香して魚の霊を慰め、水産業の発展を願った。
水揚げされた魚に感謝し、豊漁を願おうと、毎年お盆に合わせて8月に開催している。組合の物故者の法要もかねており、今年で76回目。参列者は同市の寺院「州江院」で僧侶が読経する中、焼香した。その後、近くの岸壁に移動し、川口広志理事長(69)らが敦賀湾にイシダイ、カワハギ、ウナギなど8種類を放流。再度焼香し、手を合わせた。
同組合によると、昨年度に敦賀水産卸売市場に水揚げされた魚介類は約4500トン。川口理事長は「魚を扱う仕事をしている者にとって、海の恵みに感謝して霊を慰めるのは大切なこと。今年も豊漁になってほしい」と話していた。