栄養価高い「完全食」キヌアが世界の食糧危機を救う? 京大農場で10月から本格栽培…ゲノム解読に世界初成功

栄養価高い「完全食」キヌアが世界の食糧危機を救う? 京大農場で10月から本格栽培…ゲノム解読に世界初成功
栄養価高い「完全食」キヌアが世界の食糧危機を救う? 京大農場で10月から本格栽培…ゲノム解読に世界初成功
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 南米原産の穀類「キヌア」のゲノム(全遺伝情報)の解読に、農林水産省が所管する国立研究開発法人「国際農林水産業研究センター」(茨城県つくば市)や京都大などの共同研究チームが世界で初めて成功した。キヌアは栄養価が高い「完全食」とされ、世界の食糧危機への対応策としても期待されている。京大農場(京都府木津川市)で10月から研究用キヌアの本格栽培を始める。

 研究チームによると、京大が研究室レベルで20年以上育ててきたキヌアや最新の解析手法を使い、ゲノムを解読することに成功。干魃(かんばつ)や塩害に耐え、ウイルス感染を防ぐ役割がある遺伝子の存在が分かった。

 こうしたゲノム情報を活用することで、キヌアだけでなくコメや小麦など他の食物を含め、塩分を含む悪条件の土壌などの環境ストレスに強く、栄養価が高い作物への品種改良に役立つ可能性があるという。

 研究チームは同センターや京大のほか、石川県立大などで構成。研究成果は国際科学誌DNAリサーチの電子版に掲載された。同センターの藤田泰成主任研究員は「日本を含むアジア向けのキヌアの品種改良につなげたい」としている。

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