浪速風

4年後の「東京五輪音頭」は?

1964年の東京五輪の前年に発表されたテーマソング「東京五輪音頭」はレコード会社8社の競作となり、人気歌手がこぞって歌ったが、三波春夫さんのものが圧倒的にヒットした。自分の新曲をさておき、日本で初めて開催されるオリンピックを盛り上げようと歌いまくったからだ。

▶「日本は、日本人は、頑張って、こんなに戦後復興を遂げた。それを世界に示す東京五輪を何としても成功してもらいたい」。その思いにはシベリア抑留の体験がある。終戦から4年間、厳寒のハバロフスクの捕虜収容所で、浪曲をうなって同胞を慰め、励ました。

▶日本のメダルラッシュで沸いたリオ五輪が閉幕した。閉会式で五輪旗は東京へ引き継がれた。「4年たったらまたあいましょと かたい約束夢じゃない」。伸びやかな美声に替わって、今度はどんな歌が流れるのだろう。三波さんは「東京五輪音頭」と大阪万博の「世界の国からこんにちは」を「生涯の宝物」と言った。