赤字のお仕事

「進め」「勧め」「薦め」…悩ましい3つの「ススメ」の使い分け

 2週間余りにわたって熱戦が繰り広げられてきたリオデジャネイロ五輪も、日本時間の明日、幕を閉じます。地球の裏側でのトップアスリートたちの活躍をライブで見ようとして、寝不足気味の方も多いのではないでしょうか。

 日本中がそんな五輪の熱狂にある中、8月11日に国民の祝日「山の日」を初めて迎えました。東日本大震災や御嶽山噴火の影響か、一時ほどのブームではありませんが、中高年の愛好者や「山ガール」と呼ばれる女性たちに、依然として登山は人気があるようです。その意味で、「山の日」制定はタイムリーなことかもしれません。

 かくいう私は山登りを趣味としているわけではありません。むしろ体格的に「重量級」に属している私にとって、登山は苦行以外の何物でもありません。そんな私でも、登山ってちょっと楽しそうだなと思わせてくれた作品が『ヤマノススメ』です。

 これはイラストレーター、しろ氏が描く漫画で、アニメ化もされました。内容を大まかにいえば、インドア趣味で内向的な性格の女子高生の主人公が、幼なじみに再会して始めた登山を通じて今までの自分の殻を破り、成長していくという話です。

 しろ氏の描く主人公やその友人たちのかわいらしい絵、登山を中心としたアウトドアライフの生き生きとした描写、全編にわたって流れているほのぼのとした空気などは、せわしない日常に疲れた心を、きっと癒やしてくれることでしょう。

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