リオ五輪

闇カジノ問題でエース・桃田賢斗を欠いた男子ダブルスの早川賢一&遠藤大由組 「イメージ変える」と誓ったが…

 最後まで力を振り絞り、完敗した。それが、受け止めなければならない現実だった。

 リオデジャネイロ五輪バドミントン男子ダブルスに出場した早川賢一(30)、遠藤大由(ひろゆき)(29)は準々決勝でイギリスにストレート負けし、敗退。違法賭博問題に揺れた日本の男子バドミントン勢の五輪は、メダル2つを獲得した女子とは対照的に、大会半ばで幕を閉じた。

 「メダルを取って、悪いイメージを払拭する」。同学年で長年のライバルだった2人の共通の夢はかなわなかったが、苦難を受け止め、乗り越えようとする姿がそこにあった。

 早川がバドミントンを始めたのは小学1年のとき。同郷・大津市の1年先輩で、リオ五輪に混合ダブルスで出場した数野健太(30)も所属していた地元のスポーツ少年団「坂本倶楽部」への入団がきっかけだった。

 同クラブの山田杉男総監督(67)は「賢一は社交性があってうまく溶け込む性格。人の面倒をよくみていた」。鬼コーチとも称されるトレーニングでは、比叡山延暦寺に続く山道を連日10キロ走った。特に期待をかけていた早川には容赦なく特訓を重ね、早川もその思いに応えるように全国大会の常連選手に成長していった。

 そのころ、遠藤も小学1年で地元の「鳩ケ谷ウイングス」(埼玉県川口市)に入団。阿武(あんの)博子監督(75)は「よっぽどバドミントンが楽しかったのか、放っておくと朝から晩まで練習していましたよ」。練習の虫は次第に頭角を現し、小学5年でシングルス全国8強入りを果たすまでに成長。このとき、遠藤が負けた因縁の相手が早川だった。

 埼玉の小松原高校(現在の叡明高校)で遠藤を指導したバドミントン部顧問の帰山好和さん(61)には、忘れられない出来事がある。

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