世界遺産目指す百舌鳥・古市古墳群に5つの課題、文化庁が「世界の人がわかる説明を」と注文

 課題では抽象的な表現が多く用いられているが、堺市世界文化遺産推進室の宮前誠室長は「日本だけではなく、世界の人にわかってもらえる『顕著な普遍的価値』の説明が求められている」という。このため、現在59の古墳で構成する資産の数を再検討し、説明をより明確にすることもありうるという。特別委では、階層性の説明が分かりにくいとして、巨大さに絞ったほうがいいとする声も出た。

 3つ目は、「古墳時代の文化の特質について東アジア文化史の観点から十分に説明する」ことが要請された。残り2つは、「墳丘上の植生の管理方法に関する調査、管理方針を明確化する」ことと、「2つの古墳群間の移動について実効性を持った計画とする」ことなどが盛り込まれた。

 このうち、墳丘上の植生については、宮内庁管理の陵墓34基を含め59の古墳にどんな木が生えているか詳しくは分かっていない。管理するためには、陵墓調査ができる宮内庁との協議が必要になる。

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