リオ五輪異聞

ノルマ「金」5個なのにまだ2個…不振の北朝鮮選手団が怯える帰国後の仕打ちとは? 「銀」でも罪人と自己批判

 恐怖政治の影響なのか。リオデジャネイロ五輪に出場する北朝鮮の選手団が金メダル奪取を「死に物狂い」で目指す視線の先には、国の名誉、威信ではなく、金正恩・朝鮮労働党委員長の存在が顕著なのだ。前回ロンドン五輪で金4個を獲得した北朝鮮。今回は「金5個以上」の指令が選手団に伝えられていたという。ところが、14日までに獲得した金メダルは1個(15日の体操跳馬でやっと2個目)。北朝鮮で「英雄」と称されながら金メダルを逃した重量挙げのオム・ユンチョルは自らを「銀メダルに終わった罪人」と蔑んだほど。国際社会の制裁の余波で経済難が続き、増える体制批判を統制するために公開処刑が急増していると韓国メディアは伝える。ノルマを達成できなかった選手団に待つものは…。

 北朝鮮は今回、選手団長として「ナンバー2」の崔竜海・朝鮮労働党副委員長を派遣する力の入れぶりだった。スポーツ好きで知られる金正恩氏。権力掌握直後から「体育強国を通じた社会主義強国建設」を強調し、今回の五輪では過去最高の成績を残し、その実績を体制や権力基盤の強化に利用したいと考えていると韓国メディアはみる。