スクリーン雑記帖・予告編つき

夏休み映画の主役は異星人やお化けではなく中国? ハリウッドの「媚中」に日本の観客もあきれ気味!

 またエイリアンの襲撃という非常事態のため、国連安保理の各国首脳がモニターに映し出されて議論するのだが、その中の一人がアジア人。エンドロールで役名を確認するとやはり「Chinese President(中国国家主席)」とあった。本作を撮ったローランド・エメリッヒ監督は、この映画で世界が団結することを訴えたかったというが、それならばここは日本の首相でもよかったのではないか。

 さらに中国の国有企業「蒙牛乳業」の牛乳が出てきたりと、あまりの中国押しに、記者が鑑賞した都内の映画館では観客がしらけ気味だった。ヤフーレビューにも「中国マーケットを視野に入れて作ったのが丸見え」「(中国人女性パイロットは)鑑賞中に不快感を覚える要素」「(ほかの映画からアイデアを盗用していて)中国マネーに毒されて精神まで中国化したのかと心配」といった感想があふれている。

 こうした傾向は続きそうで、8月19日公開の「ゴーストバスターズ」では、幽霊退治をする女性4人組が構える調査会社のオフィスが、ニューヨークの中華料理店2階という設定。本編中では中華料理ネタやチャイナタウンでの尾行といった中国がらみのエピソードが散見される。だが、製作側の思惑は外れ、「カルトや迷信を促す作品」などとして中国国内での上映が中止になった。せっかくの中国へのリップサービスが無駄になってしまったわけだ。

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