五輪レスリング

頭脳派・樋口、悔しい「銀」 一歩先を読むレスリングの原点は…

【五輪レスリング】頭脳派・樋口、悔しい「銀」 一歩先を読むレスリングの原点は…
【五輪レスリング】頭脳派・樋口、悔しい「銀」 一歩先を読むレスリングの原点は…
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 【リオデジャネイロ=細田裕也】五輪初出場で銀メダルを手にした。レスリング男子フリー57キロ級の樋口黎(れい)=20=は頭脳派と呼ばれる。冷静に相手を分析し、持てる力を存分にぶつけて頂点に肉薄した。「この悔しさを思い出し、東京では一番いい色を取れるように頑張る」。「未来」を切り開く戦いぶりだった。

 決勝で敗れると、両手で顔を覆った樋口。序盤は相手を圧倒していただけに、悔しさが募った。表彰式でもこわばった表情は変わらず、静かに前を見据えた。

 大阪府吹田市で生まれ育った。子供のころはスポーツが苦手で、体は小さく、体力もなかった。1対1で戦い、責任は全部自分で背負わなければならないのがレスリング。両親は「少しでも強く成長してほしい」と、樋口が幼稚園のときに地元の教室に通わせた。

 指導した西脇義隆会長(79)は「十把一からげの中の一選手だ」と振り返り、樋口に特別な印象はなかったという。ただ、じわりと頭角を現していく。

 樋口は、算数・数学が得意で、勉強では常に学年トップクラス。小学校低学年のころは、囲碁にもはまっていた。「相手の一歩先を読む黎のレスリングの原点は、この辺りにあるのかもしれない」。母の容子さん(44)は振り返る。

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