五輪バドミントン

けが乗り越え感謝のルーティンで銅メダル 奥原希望

【リオデジャネイロ五輪2016】奥原希望=16日、リオ中央体育館(川口良介撮影)
【リオデジャネイロ五輪2016】奥原希望=16日、リオ中央体育館(川口良介撮影)

 「この舞台に立てることに感謝して、思い切り楽しもう…よし!」。そうつぶやき、コートへ一礼するバドミントン女子シングルスの奥原希望(のぞみ)(21)の「儀式」。けがを乗り越えて生まれた感謝のルーティンが、銅メダルを引き寄せた。

 16歳で全国制覇し「スーパー高校生」とも呼ばれたが、高3の冬に左膝を損傷。手術を経て復帰した翌春、右膝も痛めた。

 競技生活も危ぶまれ、落ち込む娘の下へ、父の圭永(きよなが)さん(57)は地元の長野県から入院先の埼玉県に通い続けた。病室は連日、友人や知人の見舞いの品であふれた。「治すためではなく、勝つための調整をしよう」。トレーナーの片山卓哉さん(44)は奥原の動きの無駄を修正し、膝の負担を減らした。

 復帰戦となった昨年9月の試合。感謝のつぶやきは、この日から始まった。

 「たくさんの人に支えられて、私がいる」。決意を胸に準決勝まで進んだが、最後は気持ちに体がついていかなかった。「奥原選手は、まだまだ伸びる」(片山さん)。4年後の東京で、さらに輝くメダルへの可能性を示した。(伊藤弘一郎、緒方優子)

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