「母校の取り組み」にOBも投資…「近大ハニー」プロジェクト141人、165万円の寄付

クラウドファンディングで目標額が集まった「近大ハニープロジェクト」
クラウドファンディングで目標額が集まった「近大ハニープロジェクト」

 近畿大学(大阪府東大阪市)が、初めてインターネットで不特定多数から資金を募る「クラウドファンディング」を使って資金調達に挑戦した「近大ハニー」プロジェクトで、同大は、目標の20万円を大きく上回る141人から計165万円の支援があったと発表した。1箱あたり約20万円の巣箱6箱を購入し、生産拡大を図る。

 プロジェクトは、平成26年から、同大工学部(広島県東広島市)の化学生命工学科と建築学科が共同で実施。キャンパス内に巣箱3箱を設置し、約9万匹を養蜂している。健康機能を強化したハチミツや、ハチミツに含まれる傷を治す作用を生かした製品、化粧品などの開発を目指している。

 同大はクラウドファンディングを運営する「CAMPFIRE」(東京)と提携し、20万円を目標に今年6月23日~8月7日の間、研究資金をインターネットで募集。千円から寄付ができ、納付者は額に応じて近大ハニーなどを受け取ることができるようにした。

 この結果、10~70代の141人から寄付を受け、計165万円の資金調達に成功。「すばらしい活動に協力できることを誇らしく思う」「OBですが、母校の取り組みに関われてうれしい」などの応援メッセージも多数添えられていたという。

 同大によると、将来性が不透明なものには研究費が集まりにくい現状があるため、クラウドファンディングに注目した。理解してもらえる人に出資してもらう新しい研究資金調達方法として、他大学からも問い合わせがあるという。

 化学生命工学科の山本和彦准教授は「140人を超える支援者から応援メッセージをいただき、社会と研究のつながりをダイレクトに感じることができた。資金調達以上にうれしい」とコメントした。

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