五輪レスリング

「人生で一番の親孝行」 支えてくれた家族に捧げる金 登坂絵莉

【五輪レスリング】「人生で一番の親孝行」 支えてくれた家族に捧げる金 登坂絵莉
【五輪レスリング】「人生で一番の親孝行」 支えてくれた家族に捧げる金 登坂絵莉
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 残り2秒。相手の足を必死に取って逆転し、金メダルをものにすると、女子レスリング48キロ級の登坂絵莉は両手を3回たたいて大きく両手を掲げた。「人生一番の親孝行ができた」。表彰台に上ると、涙を浮かべ、観客席の両親に再び右手を突き上げた。

メダル「ない、ない」…少しあわてんぼうのレスリング少女

 富山県高岡市で生まれ育った。幼い頃から集中力があり学校の成績もクラスで上位を維持。その半面、母の安津子さん(52)は「忘れ物もしょっちゅうで獲得したメダルが『ない、ない』と騒ぐなど、少しあわてんぼうなところがあるんですよ」と語る。

 レスリングを始めたのは小学3年の9歳。元選手の父、修さん(52)の影響だった。小・中学生時代はその父との二人三脚で歩んだ。岐阜や長野、愛知の各県へ練習相手の強豪を求めて遠征を重ねた。登坂は「私が行きたいと言えば必ず遠征してくれたし、私のことを一番に考えてくれた」と感謝する。

 節約のため車中泊し、狭い車内で2人で身体を丸めて眠ることもあった。「まじめにコツコツと積み重ねるように練習に取り組んだ。すべてをレスリングに中心にささげた」。修さんはそう振り返る。

3連覇より五輪の金

 高校からは強豪・至学館(名古屋市)に進み、親元を離れ、期待通りのトップ選手に成長。世界選手権3連覇の実績を掲げ、初出場のリオへ乗り込んできた。

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